October 03, 2004
Spectrum / Live Chronicles Vol 1 & 2 Tokyo Edition(再)

再び、到着いたしました。
前回との変更点は白→黄ということと、
手作り&手作業感がありありだったジャケットが、
ちゃんとした紙にちゃんと印刷されているということと、
シリアルナンバー&サインは無くなっていることと、
CD-RからCDに変わっているということ。
あ、後ケースがオールクリアになってますね。
それぐらいです。
一応、一度も聴かないのもナニなので、
今聴いておりますが、中身はまったく同じです。
ちなみに、僕はこれをSpaceageから買いましたが、
新宿のディスクユニオンでいっぱい売られておりました。
最近のユニオンはソニックさん推しまくり押しまくりで、
こんなページも作っていたりします。
今年の来日はないに等しい状態になったとはいえ、
むしろ、来日の実現は現実味を帯びてきましたな。
…(ゴクリ)。
September 21, 2004
Swayzak / Loops From The Bergerie
Swayzak / Loops From The Bergerie
思い返すと、デジタル・ディスコの最大の成功作は
間違いなくSwayzakさんのDirty Dancingだったなと、
強く思ったりしている今日この頃。
あれから早2年が経過し、Force Incもなくなって、
デジタル・ディスコなんて口に出したら、「ぷ」とか言われるような
そんな住みづらい世の中になりつつあるわけですが、
そんなところにSwayzakさんが2年ぶりの新作フル投下です。
やはり、Swayzakさんにも時代の流れが...といった感じなのか、
デスクトップなデジタル・ディスコ色はだいぶ薄れていて、
80'sニューウェイブあたりが持っていたような、
ディープなアダルト感が股間をズドンと突き上げてくるような、
それでいてガッチリ2004年現在でしか成しえない、
さすがSwayzakとしか言いようのないダンスミュージックとなっております。
ロッキンな展開が多々耳につくのも新機軸な感じ。
とりあえず、例によって頭にくるほどクレジットが読みづらいので、
A型気質一直線の僕が読みやすく転載して差し上げます(僕のために)。
All tracks written by D. Brown, K. Paterson and J. Taylor
"Another Way" by D. Brown, K. Paterson, J. Taylor and D. Kensington
"My House" by D. Brown, K. Paterson, J. Taylor and D. Kensington
"Jeune Loop" by D. Brown and K. Paterson
"Then There's Her" by D. Brown, K. Paterson and C. Dietrich
"8080" by D. Brown and K. Paterson
"Speakeasy" by D. Brown, K. Paterson, J. Taylor and D. Kensington
"The Long Night" by D. Brown, K. Paterson and M. Mallen
Vocals on
"Another Way", "My House" and "Speakeasy" by Richard Davis
"Keep It Coming" and "Snowblind" by David Brown
"8080" and "The Long Night" by Mathilde Mallen
"Then There's Her" by Clair Dietrich
Instruments, loops and computers by D. Brown, K. Paterson, J. Taylor
Drums and Percussion by Francesco Brini
と、まぁ、こんなところでしょうか。
(大して読みやすくなっていないことには触れない方向でお願いします)
ということで、Swayzak=David Brown & James Taylorが
今作からKenny Patersonを加えた3人組になったと思ってよいのでしょう。
Kennyさんは前作ではボーカルエンジニアでクレジットされていた方なので、
担当はその辺ってことなのでしょうか。よく分かりませんが。
September 15, 2004
Battles / B EP
依然としてアルバム詳細が不明なまま、
Tras(Cold Sweat)~EP C(Monitor)に続く
3枚目(Mixtapeは敢えて黙殺)となるEPが到着。
01. SZ2 (9:19)
02. TRAS3 (1:11)
03. IPT2 (1:49)
04. BTTLS (12:27)
05. DANCE (4:43)
今作も前に出た2枚と同コンセプトのデジパック仕様。
アートワークも完全に前出作と合わせながら、
レーベルは3社目となるDim Makとなっております。
して、その内容ですが、
当たり前のようにぶっ飛びますし、
ぶっ飛んでますし、ぶっ飛ばされます。
ド頭の"SZ2"のなんと凄まじいことか。
というか、この1曲のためにこのEPを買うべきっつーぐらいです。
で、他の曲のタイトルを見て気づく方も多いとは思いますが、
"TRAS3"は[TRAS]収録の"TRAS"、[EP C]収録の"TRAS2"に続く、
「あぁ、確かに"TRAS"だ」ってな曲になっております。
後、"IPT2"。これは、[EP C]収録の"IPT-2の"原曲って感じでしょうか。
"IPT-2"がリミクスみたいな曲でしたからね。
でも、タイトルからして"IPT"もしくは"IPT1"って曲があるのやもです。
といった感じでこの記号的タイトルから察するに、
この人たちの曲作り自体が相当に記号的なのかもしれません。
で、4曲目にバンド名を冠した過去最長尺曲があるのですが、
これがまた激ミニマルな実験インプロ方向の作品で、
ファンにとっては踏み絵ナンバーみたいなことになってます。
ま、好き嫌い人それぞれだと思いますので、
この曲を乗り越える必要性はないといえばないでしょう。
で、最後にTyondaiのヒューマンビートボックスをフィーチャーした"DANCE"。
[TRAS]収録の"FANTASY"でもフィーチャーされてましたから、
Tyのヒューマンビートボックスはワリとキモなのかもですな。
すでに、EP3枚でアルバム1枚分の衝撃を、
言ってみれば3度に分けて与えられているわけで、
それはそれで大満足というか超満足ではあるのですが、
やっぱりやっぱり1stアルバムを渇望せずにはいられません。
しかし、どうなるんでしょうか。1stアルバムは。
この既発曲が収録されるのか、新曲で埋め尽くされるのか、
はたまた既発曲を記号化してまた再構築するのか。
11月に予定されている2度目の来日と合わせて、
今からドキドキが止まりませんです。
Amanda Rogers / Daily News
各所で好評を博しているのを見かけたり、
レコ屋さんでオススメをいただいたりと、
ずーっと気になりつつも、購入には至っていなかった作品なのですが、
STM1,000枚限定2枚組なるものが存在することを知って、
限定モノに滅法弱い僕はもちろん即購入をいたしまして、
最近、買いまくった並み居る強豪たちを蹴散らす勢いで、
超ヘヴィーローテーション盤になりつつあるのが本盤でございます。
ニューヨーク発、まだ二十歳そこそこの女性SSWで、
このアルバムは2ndになるようです(自主制作リリース除く)。
Immigrant Sunからのリリースという点からも垣間見えますが、
コア畑の方々から寵愛を受けまくっているらしく、
また本人も10代から(って最近だけど)コアっ娘だったようで、
そういう意味ではスロウコアって言っちゃってもいいのかな?って感じです。
基本的にはピアノの弾き語り。一部バックバンドあり。
儚げ脱力系のボーカルスタイルはちょっとTJOを彷彿とさせたり。
と、ここまで書くと良いことずくめなようなのですが、
コア出自のSSWさんたちにある圧倒的な毒気みたいなものが、
この人からはほとんど感じられなくて、その点ちょっと物足りなかったりも。
それこそが僕が購入に二の足を踏んでいた原因なのですが。
ですが、ですが、ですが、
ちゃんと向き合って聴いていると、なんとまぁ素晴らしいことか。
自分の直感の未熟さに罵声を浴びせたくなるぐらいですよ。
まず、なんつーか、ピアノがすっごい良いんですよ。
この辺の畑から出てきた人のわりにはとっても力強いというか、
(力任せにピアノの鍵盤叩いてるとかそういうことじゃないですよ)
ピアノの音色から非常に凛としたものが感じられて、
まるで彼女の歌とピアノがデュエットをしているかのようで。
その歌声+ピアノと楽曲の良さがまた素晴らしいバランスで。
スロウコアに属される巨人達のように、
聴き手を飲み込むほどの個性はないものの、
結果、いつでも聴きたい、いつでも聴いてる、
そんなアルバムに仕上がっていると思います。
ボーナスでついてくるDisc 2 もまた珠玉ですので、
もしこれから購入をと思っている方がいましたら、
この限定2枚組を。なくなる前に是非。
初秋のBGMはこれで決まりです。
August 08, 2004
Art of Fighting / Second Storey
Art of Fighting / Second Storey
3年半ぶりとなる2ndフルアルバム。
最初は、「安定した良い作品を出すなぁ…」
ぐらいに思っていたんですけど、
2回3回と聴く内に、2日3日と経つ内に、
ものすっごい良作な気がしてきました。
楽曲、音作りの深みの増し方もさることながら、
男性ボーカルさんの深みの増し方が尋常じゃないですよ。
マーク・コズレックさんとかジェイソン・モリーナさんといった、
スロウコアの巨人達の一歩手前まで到達したかのような、
素晴らしい歌声でこちらを包み込んでくれますです。
Spokaneばりの繊細さと、
Songs:Ohiaばりの孤高感と、
Red House Paintersばりの包容力と。
2004年の夏といえば、と思い起こす時に、
「猛暑」というイメージすら吹き飛ばして、
「アート・オブ・ファイティングの2nd」
と思い浮かばせるほどの作品。
だと思うのですがどうでしょうか。
July 27, 2004
Spectrum / Refractions: Thru the Rhythms Of Time 1989 - 1997
本日到着。
そしたらこの前書いたのと曲順が全然違ってたので
とりあえず訂正をしつつ簡単に紹介コメントというか自分用メモ。
- True Love Will Find You In The End (3:31)
ダニエル・ジョンストンのカバー曲。91年の同タイトルEP収録Radio Mix。 - California Lullabye (2:36)
これもカバー曲。93年のEP"Indian Summer"収録。 - How You Satisfy Me (4:11)
Spectrum名義の傑作1st"Soul Kiss"の1曲目を飾った曲。 - Help Me Please (4:42)
こちらはSonic Boom名義の1st"Spectrum"の1曲目。 - Feels Like I'm Slippin' Away (5:32)
もういっちょ、Spectrum名義の3rd"Forever Alien"の1曲目。 - Owsley (5:43)
96年発。"Forever Alien"の先行EPにもなった曲。 - Undo the Taboo (6:52)
94年発"Highs, Lows And Heavenly Blows"の1曲目。 - I know They Say (7:38)
こちらも"Highs, Lows And Heavenly Blows"収録曲。 - (I Love You) To The Moon And Back (5:28)
91年の同タイトルEPと"Soul Kiss"収録曲。 - All Night Long (5:56)
"Highs, Lows And Heavenly Blows"収録曲。 - Indian Summer (3:13)
Beat Happeningのカバー曲。93年発の同タイトルEP収録曲。 - Angel (extended mix) (9:40)
89年、Sonic Boom名義での1st EP"Angel"収録のExtended Mix。
Total Running Time 65:09
June 25, 2004
Spectrum / Live Chronicles Vol 1 & 2 Tokyo Edition

気になっている人も多いと思うので一応もろもろご報告。
ジャケットは見ての通り今回のリイシュー用に新装。
ですが、収録内容に関しては01年盤とまったく同じ。
もちろんメディアもCD-R。音質も…同じですね。たぶん。
で、限定80セットとアナウンスされていたと思うのですが、
シリアルナンバーは100になってます。
日本に流通するのが80って意味だったのかも?
で、で、ヲタ心をくすぐるポイントとしては、
ソニックさん直筆のサインが入っています。

といった感じでございます。
以下、トラックリスト
[ Volume 1 ]
Newcastle Riverside 29/5/91
01. Transparent Radiation
02. Che
03. When Tomorrow Hits
04. Call The Doctor
05. Sweet Running Water
06. Set Me Free
07. Revolution
U.L.U London 3/5/90
08. Intro
09. Lonely Avenue
10. The World is Dieing
11. Help Me Please
12. Pretty Baby
13. Rock 'N' Roll is Killing My Life
14. If I Should Die
[ Volume 2 ]
In Session, Radio 1 27/7/92
01. Set Me Free
02. Revolution
03. True Love Will Find You
04. How You Satisfy Me
Silvertone Freebie (Sonic 2)
05. I Love You to The Moon & Back (Instr.)
06. Capo Waltz (Live Coventry Poly 24/11/90)
Metro, Chicago 24/2/95
07. Take Your Time
08. I Know They Say
Crocodile Cafe, Seattle 1/3/95
09. Mary-Anne
Manchester ?/?/92
10. Lord I Don't Even Know My Name
Highbury Garage, London 10/12/94
11. Undo The Taboo
12. Santa Claus
13. Suicide
Volume Promo CD (VFREECD 1)
14. Soul Kiss (Long Version)
June 24, 2004
The Album Leaf / In a Safe Place
なんだかんだと気づけば2ndから3年も経っていたのですね。
ということでTristezaの解散を始め色んなことがあった3年を経て、
ついに、ついに、ついに到着した3rdフルアルバム。
前作までの所属レーベルTiger Styleが
冬眠に入ってしまったこともあってかSub-Popに移籍してのリリース。
ツアーを共にしたSigur Rosのヨンシー、オリー、キャータンや、
ジミーもベースで参加しているThe Black Heart Processionの
Pall Jenkins、更にはex-MUMのGyda(1/双子ちゃん)などなど
素敵な素敵なアーティストらとアイスランドで作り上げた作品なのです。
まずは、その参加メンバーからも想像されるような
ひんやりとした澄んだ空気感が支配する楽曲に身悶え。
来日公演でその片鱗を見せたエレクトロニカテイストも
必然としか言いようのない融け込みようで溜め息。
で、やはり来日公演で初披露したジミーのボーカルも!
こうやってちゃんと音源になっているものを聴くと
ライブ時に感じたよりもずっと良いかもです。ジミーの歌。
ライブでは吃驚し過ぎちゃってましたからね。僕。
もう一度ライブで聴いてみたいところ。
(ちなみに8月予定の再来日は若干延期になる模様)
と、「言わずもがな」なところが多くて、
お茶を濁すようなことしか書けなかったりするわけですが、
内容はもう、本当に「言わずもがな」です。
ブチ抜けました。元からブチ抜けてましたけど、更に高く。
ものすっごい期待してましたけど、期待を超えました。軽く。
行っちゃいました。雲の上まで。
もちろんシガーロスのファンの方にもお薦めです。
ヨンシーのボーカル曲も1曲ありますし。
その曲がまたメチャメチャ良かったりしますし。
何はなくとも超お薦めです。
何はともあれ聴いたほうがいいです。
それほどの盤。それしか言えない盤。
March 31, 2004
Sigur Ros / Ba Ba Ti Ki Di Do
以前にココとかココで書いたEPがCD化されたので購入。
レディオヘッドと共に前衛舞踏公演の音楽担当として参加した作品。
収録曲は3曲。ba ba (6:12)と ti ki (8:49)と di do (5:42)。
前衛舞踏とのコラボを前提としたインストという時点で、
かなり実験的なアナザーサイドシガーロス的内容なのかなぁと想像。
で、1曲目の導入部から止まりかけのオルゴールのような音が続きまして、
後から加わるキーボードも同フレーズをミニマルにリフレインし続けて…
ってところで、やっぱりこういう前衛方向作品なのかなぁ…と思ったのですが、
中盤からシガーロス印な少々音が篭ったキーボードが入ってきたところで
一気にシガーロスの白より白い真っ白な世界に突入。
真っ白なんだけど、角度を変えたり覗き込んだり、
(って、ジャケットの作りもそんな感じですよね)
よくよく見てみればただの白じゃなく、
その中に飛び込むことに若干の躊躇を覚えるような、
シガーロス特有の毒気のある、魔性の白。
で、いつものシガーロスならここから更に盛り上がって...
というあたりで音数がひとつ減りふたつ減り、
また止まりかけのオルゴールに戻ったところで2曲目に直結。
Ti KiはBa Ba以上に音数の少ない効果音的状態が長く続くところから。
途中からクリック的なカシャコシャとした微細なノイズが入り徐々に増幅して、
9分近い曲が中盤に差し掛かった頃に再びキーボードが入ってくる。
弾き続けるのではなく、ポツリポツリと自分のペースで語るように。
そこで、それまで楽曲のメインだったオルゴール音+ノイズ音は、
その語るキーボードの隙間を埋める「間(ま)」に変わるのですよ。
この辺り、相当に鳥肌ポイント。
で、ラスト間際にヨンシーの声のようなシンセドローンが加わって、
この楽曲の最大の盛り上がり部に突入...と思いきや、
Ti KiもBa Ba同様にここから音数が減っていって、3曲目Di Doに直結。
このDi Doで初めてボーカル…というか人の声のサンプルを使用。
「ババ」とか「ティキ」とか「ディドゥ」とか言ってる声。
それが何重にも重なって、「ア〜♪」ってドローンなコーラスも重なって、
ピアノのリフレインも重なって、ここにきて初登場の明確な電子ビートも合わさって、
クライマックスに向かって一気に心拍数が、テンションがあがったところで、
ノイズの濁流が楽曲に切れ込むようになだれ込んでくる。
そのままノイズが曲全体を支配して大団円。
走り続けていた足がゴールしてゆっくりスピードをゆるめて止まるように終了。
と、相当におなかいっぱいな気分になれますです。
これでいてメインである舞踏が欠けている分、
芸術作品として半分もしくは半分以下なんだから、
本編を観れた人が羨ましくてしょうがありません。
耳で聴くよりも身体で聴くというか、
五感を研ぎ澄まして、五感を開放して、
Ba Ba Ti Ki Di Doの世界に浸る環境として、
劇場で観れるってのは最高の条件ですもんね。
ま、こういう内容なので多少とっつき難い面もあるかとは思いますが、
シガーロスの世界が好きな人なら間違いなくお薦め。
こういったエクスペリメンタルな音楽への入り口としても、
エクスペリメンタルな音楽と言われる音楽が、
大してエクスペリメンタルでもないと知るきっかけとしても、
是非、聴いていただきたい逸品。
映像作品化も熱望したいところ。
March 28, 2004
William Basinski + Richard Chartier / (non titled)
先日書いたTaylor Deupree / Januaryと同発のKK:002。
スティーブ・ライヒのカムアウトから続く、
テープループによるミニマルを継承しつつ、
あまりにもあまりにも素晴らしい傑作を
音に映像に絵画に発揮し評価を得ている
NYのアーティストWilliam Basinskiと、
ミニマルもミニマル、ミニマル過ぎて、
顕微鏡でも使わなきゃ見えない(聞こえない)ぐらい、
微細なミニマル作品を発表し続けつつ、
Taylor Deupreeの12K傘下のレーベルであるLINEを仕切り、
自身のレーベル3Particlesも運営するRichard Chartierの、
ミニマル界の2大鬼才によるコラボ作。
バシンスキーの音源をシャルティエがいじるのかと
勝手に思い込んでいたのですが、
音を聴く限りどうもその逆のようです。
(もちろんバシンスキーの音源も使われてますけど)
と、言いますか、バシンスキーとシャルティエ両人の
「これ」という特徴が表には出ず、完全に融合したという印象で、
正直、期待と大きく違って戸惑いました。
バシンスキー特有のワンフレーズで聴き手の心臓を鷲づかみにするような
印象的な音素材を執拗にループさせ続ける手法もなければ、
シャルティエ特有の、耳を澄ましても更に遠くの方で鳴っているような、
マイクロスコピックサウンドと形容されたりもする、
微細で微細で、且つ、その音が認識できた瞬間に、
顕微鏡の中が万華鏡の中のように感動的な世界に変わるような、
ギリギリに研ぎ澄まされたミクロ世界でもない…
平たく言えば、ループしないバシンスキー、
もしくは、音がよく聞こえるシャルティエ。
けど、これが凄い。
随所にバシンスキーの、シャルティエの、
その鬼の才能がズギューンと切り込んできて、
ゾクゾクポイントとか、ため息ポイントが多々あって、
「うぁぁぁ、バシンスキー」とか、「うぁぁぁ、シャルティエ」とか、
「うぁぁぁ、二人ともすげぇ…」とか、うなりっぱなし。
わずか2曲。
あまりにも生々しい両者の激突に
タイトルなど付ける必要もなく、アルバムは無題、
曲も1.(20:53)、2.(36:08)と収録時間のみ。
アンビエントミュージックというのは
聴くことを前提としない聞こえる音楽であるわけですが、
これは全然聞こえる音楽なんかじゃない。
耳を澄まして積極的に聴きにいかなければいけない、
アンビエントと真逆にある音楽。
聴き始めたら1時間近く完全に周囲の雑音をシャットアウトして
聴き入らなければいけないので、そうそう簡単には聞けませんが
そうする価値もあるし、そうしなければ意味もない、まさに鬼の作品。
とはいえ、普通に聴くとただ、ボヮ〜とかキ〜ンとかジィ〜とか、
ノイズが鳴っているだけにしか聞こえない危険性もありますし、
バシンスキー入門にもシャルティエ入門にもならない内容ですし、
ここまで書いておいてなんですけど、そんなにお薦めではなかったりします。







