February 23, 2003
Daniel Johnston @ 渋谷クラブクアトロ
クアトロでダニエル・ジョンストンのライヴがあるのです。
キャルビン・ジョンソンとカップリングのゴージャスライヴ。
夢には見たけど現実になるだなんて、
思ってもみなかった奇跡の初来日なのです。
チケットの整理番号も気合いの一桁なので、
なにがなんでも最前列中央をゲットするのです。
なので渋谷についても特にどこにも寄らず、
開場の30分前からクアトロの階段で開場待ち。
で、予定通り18時に開場。
Tシャツがもの凄く欲しかったのですが、
最前列の方が優先なので、
グッズ売り場に目もくれず、
最前列に一直線。で、無事ゲット。
後はひたすら精神統一をしながら開演待ち。
19時を少し過ぎたところで、
作務衣を着たキャルビン・ジョンソンが登場。
で、今回(今日のステージとは別に)一緒にツアーをしている、
ザ・マイクロフォンズとリトル・ウィングスと一緒に演るよー。と。
で同じく作務衣を着た2人がステージに登場。会場湧き返りまくり。
(注:ザ・マイクロフォンズもリトル・ウィングスも一人ユニット)
で、ザ・マイクロフォンズがアコギを弾きながら歌い、
リトルウィングスがピアノを弾きながらコーラスし、
ボス・キャルビンは少し後方に仁王立ちして、
マイク無しで地響きのような低音コーラス。
Kレーベルの真髄を見たというかなんというか、
もう、おかしいのなんのって。この人たち変すぎです。
そのクセなんともスウィート&キュートなポップソングで、
なんとも、会場全体がニヤけた空気に包まれまくり。
持ち回りで、リトル・ウィングスも前に出てきて演ったり。
後半はキャルビンが一人で弾き語り。
しっとりとじゃなくて、じっとりと。
じっとりついでに、マイク片手に客席に飛び込んできて、
満員すし詰めの中を歌いながら踊りながら歩き回ったりして。
もう、お腹いっぱい過ぎるほどの最高のステージでした。
で、ついについについについに!
ダニエル・ジョンストンが!
東京のステージ上に初登場する瞬間が!
ステージ脇にダニエルの腕がチラチラと見えただけで、
ちょっと吐きそうになるぐらい緊張しまくった中、
ギターケースと、スポーツバッグと、
1.5リットルのペットボトル(ミネラルウォーター)を抱えた、
ブヨンブヨンの、帽子の型がクッキリついたボサボサ白髪頭の、
ダニエル・ジョンストンが!本物が!そこに!うわーん!
伸びきったトレーナーを着て、腕をまくって、
下はワリと新しめなのになぜか薄汚く見えるスウェットで、
靴はリーボックの白いスニーカー(靴は綺麗でした)。
物置用に用意された椅子の上に几帳面に水とカップをセッティングして。
で!
「Good evening…」
と、ひと言!あの御声で!うわーん!
で、演奏。最初はアコギで。
足を肩幅より少し広めに広げて、
体重を支えて踏ん張るように仁王立ちして、
ジャンジャカジャンジャカとアコギを弾きながら、
一心不乱に御歌いになられるダニエル様。
(いや不乱どころか乱れっぱなしなのですが…)
客の方は一切見ず、譜面ジーッと睨みながら、
時々パッと自分の運指を確認して、
また譜面をジーッと睨みながら…
見ているだけで、こっちの喉が渇いてくるような、
全力いっぱいいっぱいな歌(感涙)
2曲ほど演奏して、口が渇ききったところで、
椅子の上のカップにミネラルウォーターを注いで、
ガブガブガブーと飲み干す。
当然、ダラダラダラーと服にこぼす。
で、また、2曲ほど演奏して、また水。
カップも持って注げばいいのに、
カップを椅子の上においたまま、
ゴボゴボゴボーと水を注ぐ。
当然、カップは椅子から落っこちて、
そこら中に水がジャバーとこぼれる…
愛用のスポーツバッグはビショビショ。
ダニエルはちょっと肩をすくめて、
またギターをジャカジャカ弾きだす。
さっきの水で手がビショビショなもんだから、
ジャカジャカ弾く手から水がビュンビュン飛ぶ。
ギターも当然ビショビショ。
だけど、ダニエルはそんなのは意に介さず、
また、譜面を睨みながら、
口の周りに白いダニエル汁を溜めながら、
全力で、甘い甘いラブソングをジャカジャカと歌う。
動くのは譜面を追う目とギターを弾く手のみ。
足はずーっと踏ん張りっぱなしで、
お腹の肉がギターを弾く手に合わせて、
ブルブルと揺れるぐらい。
色んな部分の肉が邪魔をして、
6弦あるギターなのに、
実質、上から4弦ぐらいしかまともに弾けていない。
それだったらいっそ4弦ギターでよいのでは…
とか思うぐらい。
こんな感じにひたすらダニエルにただただ釘付けで、
は!
って気づいたら、
口を開けっ放しにしていたせいで僕の喉はカラカラで、
口の周りには僕もダニエル汁を溜めていて、
だけど、目には涙がいっぱい浮かんでおりました。
後半はギターを置いて、ピアノ。
やっぱり譜面を睨みつけて、
時々パッと自分の運指を確認しながら、
いっぱいいっぱいにラブソング。
あっという間でしたよ。
実際、1時間もないステージ。
感動したからなのか、短かったからなのか、
ダニエルがステージを後にしても、
ずーっと、拍手がなりやまず、
ずーっと、手拍子がなりやまず、
客電がついて、BGMが流れ出しても、
ずーっと、拍手はなりやまず、
ずーっと、手拍子もなりやまず、
実に20分以上にわたって。
結局、ダニエルが出てくることはありませんでしたが、
それでも十分すぎるほどのステージでした。
ある意味、20分以上にわたる観客の拍手が、
ダニエルが観客から引き出したアンコールの演奏だったのかな。と。
ダニエル、来てくれてありがとう。
Posted by ゑ : February 23, 2003 11:59 PM | トラックバック