Discaholic Funkyjedi
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September 19, 2003

Scout Niblett @ 高円寺SHOW BOAT

仕事終わりで高円寺へ。

スカウト・ニブレットを観に高円寺SHOW BOATへ。
19時開演でスカウトを含む4アーティストが出演。
メインはオーストラリアのザ・カナンズで、
スカウト・ニブレット嬢は3番目に出る予定。

ということで、スカウトまでには間に合うだろうと、
微妙にドキドキしつつ、でも余裕だろと思いつつ。

で、19時過ぎに着いてみれば、
時間が押していてまだ開演前。
つーか、全然客いないし。
30人もいないんじゃ…ってぐらい。

もちろん最前列に陣取る人など皆無で、
ラッキーなんだかどうなんだか、
よく分からん状態でありつつも僕は最前列に。

19時を10分ほど過ぎたところで開演。
群馬発のロケンローバンドが登場。
むぅ…。ノーコメント。

いや、悪いとは言いませんが。
スカウト観るモードでいたものですから、
高円寺のディープなライブハウスで、
内輪乗り満載のロケンローバンドを、
最前列で観ているという事実がどうにもこうにも、
「えーっと…。僕は何しにきたんだっけ…?」と。
なんだか場違いなトコに来ちゃったなぁ…
みたいな居心地の悪い感じで。辛いのなんのって…。

続いて、アンデルセンズという、
これまた日本のバンドが登場。

不思議な民族楽器を使っていたり、
インプロドローンから始まったりで、
「お?」と乗り出し気味になったりもしたのですが、
いざ演奏に入ると…もぅ…ノーコメント。

と、あまりにも辛い時間を過ごしたわけですが、
これを乗り越えれば、乗り越えさえすれば、
目の前にスカウトちゃんがぁ…という思いのみで、
耐え切ったのでございました。

実際、体力的にもかなり辛かったので、
スカウトが終わったら後ろに下がって、
酒でも飲みながらまったりと、カナンズを観よう…
と、心に決めたりもしつつ。

ということで、次。スカウト・ニブレットちゃんが…
と、思いきや。どうも雲行きがおかしい。
ステージに着々と準備されていくセッティングが、
どうみてもスカウト用のじゃない…
つーか、どうみてもカナンズのセッティング。

そして、ザ・カナンズが登場。

って…。へ?どうなってんの?と、唖然としてたら、
「スカウトさんは今、成田エクスプレスでこちらへ向かっている最中です」
と、アナウンス…。脱力。

脱力したまま、ザ・カナンズ。
オーストラリアの結成20年を数えるベテランバンド。
観るのも聴くのも初めてだったのですが、もう、
超良質インディ・ギター・ロックバンドでした。
優しく尖ったポップでローファイなギター・ロック。

こーんな、おばちゃん&おっちゃん達が、
こーんな、かっちょいい音楽してるって、
どうにもこうにも素敵だわなぁ…と、ため息でした。えぇ。

スカウト待ちの肩透かし的凹み感が僕の中になければ、
もっともっと良かったのに…と、悔やむほど。
カナンズの途中でスカウト到着の報が小耳に入りまして、
そこでようやくホッとしてカナンズに集中できたぐらいでしたから。

で、よーやく。よーうーやーく。スカウト・ニブレット。

ドラムのスティックを2本だけ持って登場。
あの金髪はヅラだったことにまずびっくり。
黒い子供用みたいなワンピースに、
眩しく赤いハイソックスをはいた、
心身華奢な、フラジャイルな、少女でした。

で、「遅くなってごめんなさい」と言ってから、
そこに置いてあったギターを使って、
(スカウトのものだったのかどうかは不明)
EP収録の日本語曲「キラキラボシ」を
ジャンジャカジャカジャカと。

ひと声で鷲掴みにしちゃうような、
見た目同様にフラジャイルな、
紙一重的天才な感じなのかと思ったら、
意外にさらっとしていて微妙に肩透かし。

まずはマイペースにギター弾き語り曲を数曲。
しかし、このマイペースっぷりな淡々世界が恐ろしい。
こちらの自覚がまるでないままに、
気づけばスカウトの世界に引きずりこまれてるんですよ。
はっ!って気づいたらあたり一面360度がスカウト・ワールド。

胸ぐら掴まれてグイッと世界に引き込まれるんじゃなくて、
スカウトの世界がスーッとこちらの中にフェイドインしてくる感じ。

1stからの比較的落ち着き気味の選曲中心だったので、
2ndの絶叫ソングだったりすると違ったのかもですが。
(絶叫ひとつで胸ぐら掴まれた気になりそうですし)

で、なんか、こう、歌声のみならず、
音楽そのものが全身から零れ落ちてくるんですよ。
写実的でもなく、抽象的でもない、
スカウトにしか描けない独自の描線によって、
描かれたスカウトのスカウトによるスカウトの作品が、
全身から零れ落ちてくるみたいに感じるのです。

とどめの圧巻が、ドラムの叩き語り。
文字通り、ドラムを叩きながら歌う。
ステージ上にたった一人で。
Let's Go! Let's Go!と叫ぶGymnasticから。
これが凄いのなんのって。もう。全身鳥肌。
ここまで押さえ気味だったキレ加減も、ここに来て大爆発。

It's All For Youの時は、
客席に合いの手(絶叫)をお願いしていいかしら?と、
スカウトの歌と客席の絶叫で掛け合いしたり。
スカウトちゃんも満面の笑みで、ノリノリで。
もう、さっきまで成田エクスプレスに乗ってた人とは思えません。

残念なことに、スカウトの拙いドラム技術に、
下手だとか(茶化す意味での)ヤバイとか、
後方からのヤジりだとか笑い声が終始響いていて、
どうにもこうにもハラワタ煮え繰り返りましたが。

文句言ったっていいとは思いますけどね。
文句があるから文句言うんだろうし。
でも最前列にいる僕ですらハッキリと聞こえるって、
どうかと思いますよ。あんた達。
つーか、スカウト聴きながら技術話って、耳が腐っ(以下自粛)

(気を取り直して…)
後半はまた前に出てきて再びギターの弾き語り。
中盤のドラムを挟んだせいか前半に比べて勢いを増していまして、
Drummer Boyで今日最大の大爆発。
バンド編成のハードな曲なのに、
ギター1本&絶叫でアルバムを遥かに超える大爆発。

すげー。です。
すげー。としか言いようがありません。
絶叫聴いて涙が浮かんだのは初めてですよ。
すげー。ホントにすげー。

で、マイペースは変わらずサクッと終了。

焦ったり、唖然としたり、落胆したり、
ホッとしたり、怒ったり、感動したり、
色々な感情を使いすぎて疲れちゃいましたが、

スカウトを観れて良かった…
という思いだけで、すべて良し。

と出来るほどのステージでした。

スカウトすげー!

Posted by ゑ : September 19, 2003 11:59 PM | トラックバック